歴史とパワーを感じる!都会のリラクゼーションスポット「不動公園」

今回は、歴史あるお寺や目黒川も近いエリアで気軽に立ち寄れる公園をご紹介します。
こちらの不動公園は、大きなすべり台が特徴の広々した公園です。

公園に近づくと目に飛び込んでくる大きなすべり台は、ナイアガラの滝のような迫力!
みんなそろって横並びで滑ることができるので、多くのお子さんたちが滑ったり駆け上がったりする様子を想像できます。

この日伺ったのは平日のお昼過ぎでしたが、すでに園内には、赤ちゃん連れのママや一息つくサラリーマンの方などがベンチで休憩されていました。

モニュメントからひも解く公園の歴史

どっしりと重厚感のある石造りのモニュメントは、かつて“国旗掲揚台”が存在しており、開園当初(昭和9年)より存在していたものであることを示しています。

これまで公園の改修や移動をし復元されて、不動公園の記念碑として残されたようです。
終戦前からあった公園であることや日本国旗がまつられた背景などから、当時の様子が伝わってくるようです。

当時の子どもたちの姿は現在とはかなり違うと思いますが、その頃から地域の方々に愛されてきた場所であったのではないでしょうか。時代が変わっても愛されているということもすてきだな~と思いました。

またこちらの不動公園は東京都目黒区で管理しており、同区内にある“碑文谷・清水池公園”と並び最古の公園とのことです。
昭和55年に行われた発掘調査では、弥生時代後期の住居跡が発掘された経緯もありました。今でもいくつかの遺跡が眠っているといわれています。

さて、公園の特徴でもあるすべり台に戻ると、その上はどのようになっているのか・・・気になります。
お子さんたちのように一気に駆け上がる元気はございませんが(笑)、横階段より上部へ登りましょう。

上段下段構造が珍しい園内

すべり台の上には、藤棚とベンチが設けられておりさらに奥にも公園がありました。上段下段と2パークもあるイメージです。上段は、ランニングやボール遊びなどをするスペースになっていました。
驚きです!こちらの珍しい造りは、かつて下段に相撲場があった名残とのことでした。

また公園の周辺は、閑静な住宅街です。
行き交う車の様子を眺めていると、近隣にお住まいの方々の車の出入りや配達中の車両がほとんどでした。これならママさんたちの大切なワンパクっ子も安心して遊ぶことができますね。

そして上から眺めてみると、公園が高台に位置していることが一目瞭然です。
目の前に見える大きなビルは、目黒駅周辺にあるオフィスビルアルコタワーだそうです。

公園まで向かう道も緩やかな上り坂になっているので軽い運動になります。
すこ~し汗ばむ程度の勾配なので、散策にはちょうど良いのではないでしょうか!

大人にとっても、現実から離れてリフレッシュができる場所はとても貴重なので、大切に利用していきたいものですね。

不動尊からのパワーが流れ込んでいる!?

これまでさまざまな公園に訪れましたが、不動公園は特にパワースポット感があり緑が多めです。
これには、“目黒不動尊(瀧泉寺)”が隣接しており、季節の花々や木々が園内を囲んでいることが関係しているのでしょう。
梅雨前のこの日は、うつくしいツツジやユリ、紫陽花などを見かけることができました。

また、不動尊側から園内を見守るように、対になった狛犬(コマイヌ)も印象的です。
邪気をはらい、神前を守護するといった意味を持つ狛犬・・・。
不動尊からのお線香の香りもただよい、静かでどことなく神聖な気分になる公園です。

都会で生活しているからこそ、こういった自然豊かな場所は心が安らぎますね。

公園横に設けられた門より、目黒不動尊(瀧泉寺)に直接参拝ができる参道ができています。
もちろん時間で閉められるようなのですが、参拝前後で公園とセットにして訪れるのがオススメです。

駅名にもなるほどの境内も見ごたえがあり、単なる公園散歩だけではなく清らかな気分になれることをお約束します。

不動公園
住所:東京都目黒区下目黒3-21-9
アクセス:東急目黒線「不動前駅」徒歩約10分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。