農村だった武蔵小山で遊べるかも?水車が目印の「あさひ公園」

いまは住宅街の武蔵小山ですが、かつては農村でした。このあたりには品川用水という農業用の水路が通っていて、水の流れを利用した水車も使われていました。そんな名残をとどめるように、「あさひ公園」の入口には水車のオブジェが建っています。

ひいおじいちゃんの代まで用水路で遊んでいた

ことの始まりは江戸時代です。もともと丘陵地のため水不足に悩んでいた農民が幕府に嘆願して、1669年に品川用水がつくられました。

多摩川からひいた水は、いまの小山台小学校を通って後地交差点まで流れ着き、その先は急坂を下っていきます。こうした用水路の急流を利用して、人々は水車を回していたというわけです。水車の数は多かったようですよ。

実際に、あさひ公園の前の道路は用水路でした。水車オブジェはその道路に沿って置かれているのです。

しかも、よく見ると車輪の下半分が植栽で覆われています。まさに、田んぼ畑の中で水車が回る風景を表しているようですね。

やがて武蔵小山は農村から姿を変えますが、品川用水は昭和初期まで使われていました。私たちのおじいちゃんや、ひいおじいちゃん世代の方々は、用水路で水遊びしたり魚を採ったりして遊んでいたといいます。

探索遊びができる

そんなあさひ公園に入ると、ここだけ周りと空気が違うのに気づきます。

まず開放感いっぱいの広場があって、その周りに生えているたくさんの木も目に飛び込んできます。桜のほかに、ヒメシャラやウバメガシ…と木の種類はいろいろ。姿かたちがそれぞれ違うから、公園の中を移動すると景色も変わってきます。

さらに、二人掛けや藤棚のテーブル席などベンチがいたるところにあって、公園の大きさに対して数は多めではないでしょうか。座れるところが多くて落ち着きます。

なんというか、農村時代に戻ったかのような、豊かでホッとする空気に包まれるのです。

3月始めのいまの時期は、マンサクの花がキレイですよ。

また、子どもが探索遊びしやすいのも特徴でしょう。

たとえば、地面の花壇に花がたくさん咲いています。プランターの花壇もあり、ちょうど子どもの目の高さです。

小道に行けば、縁石やいろんな草に手が届きます。

それから、水車のオブジェにだって触れるのです!

オブジェの裏側をのぞいてみると、用水路の中の水車が現れます。大人がしゃがめる大きさなのですが、こういうすき間は私も入り込みたくなります。

それに、あれこれ見るのに飽きたら、子どもは広場で走り回るかもしれません。公園の奥にはすべり台の遊具もありますが、そんなことを子どもが忘れてしまうくらい、遊べる世界が広がっていますよ。

はたして、自然に囲まれていた農村時代の子どもたちなら、どんなふうに遊んだでしょうか。

絵になる公園

公園の中央には桜の大木があって、なんだかいい雰囲気です。

実はあさひ公園は、品川区が映画やドラマ制作者に対して各種サポートする、「しなロケ」の撮影スポットのひとつでもあります。園内の眺めは絵になりますよ。

春のぽかぽか日、桜の木の下に座るとたちまち私はご機嫌になります。
あさひ公園へ、ぜひ行ってみてくださいね。

品川区立「あさひ公園」
住所:東京都品川区小山2-17-27
アクセス:東急目黒線武蔵小山駅から徒歩約6分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。