参道の木漏れ日が心地よい。不動前駅徒歩3分の「氷川神社」

今回ご紹介するのは不動前駅から徒歩3分の場所にある、「氷川神社」です。

さまざまな場所でお見かけする氷川神社ですが、総本社は埼玉の大宮にあり、東京や埼玉あたりに約280社もあるそうです!
他の氷川神社と区別をするためにこちらの神社は「桐ヶ谷氷川神社」と呼ばれることもあるようです。

我が家は氏神様がこちらの神社なので、毎年、6月末と年末には大祓形代をいただき、無病息災の祈願をしています。

6月末には茅の輪が設置され、9月中旬には例大祭といって3日間にわたりお神輿やお囃子などの行事も執りおこなわれるなどにぎやかな行事も多く、地域に根差した神社だなぁと感じていました。

詳細は不明ですが、こちらの氷川神社はこのあたりにあった「桐ヶ谷村」を江戸時代から守ってこられたそうです。
社殿は戦災をまぬがれたものだそうで、およそ300年もの間この地域の人々を支えてこられた神社なのですね。

掃き清められた参道と木漏れ日が清々しい

不動前駅から東へ3分ほど、飲食店やスーパーが並ぶ商店街を抜けて歩いていくと、大きな鳥居が見えてきます。

どっしりと、趣のある立派なたたずまいです。

鳥居のそばの立札には、創立は”徳川上期”と言われていることや、御祭神、お祭りをおこなう日などが書かれていました。

鳥居は神様がいらっしゃる聖域と私たちが暮らす場所を分けるものということなので、失礼しますと一礼し鳥居をくぐると、まっすぐ参道が続いています。

いつ通ってもきれいに掃除されており、歩くだけでも心がスッと洗われるような気がします。

左右には、かなりの樹齢ではないかと思われる、背が高く幹の太い大きな木がそびえ立っており、見上げた時のキラキラとした木漏れ日に癒されます。

この参道が大好きで、晴れた日にはついつい散歩がてら立ち寄ってしまいます。

歩き進めると、拝殿へ続く階段がありますが、右手には鉄砲石という名所もあります。
幕末の明治維新の頃、鉄砲の練習をした時のもののようです。
(階段を使用しない道もあるため、ベビーカーなどでもお参り可能です。)

改めて、先人たちが壮絶な時代を生き抜いてこられたおかげで現在があるのだなと実感します。

階段を上っていくと狛犬がお出迎え。

よく見ると小さな狛犬も仲良く寄り添っていてかわいいです。

階段を上りきると、目の前に手水舎があります。

現在は柄杓は用意されておらず、人が近づくと流れ出る水で直接手を洗える仕様になっています。
衛生面にも配慮されており、安心してお参りができますね。

さまざまなご祈願にも対応!我が家は七五三の祈願をしていただきました

手水舎で手を清めたらいよいよ拝殿へ。

いつお伺いしても厳かな雰囲気で、拝殿を前に立つと風に乗って中から木の香りが通り過ぎ、ピンと背筋が伸びるとともに心地よさも感じます。

お賽銭を入れ、二礼二拍手一礼し、日ごろの感謝とこれからも家族が心身ともに健康に過ごせるようお参りしました。

また、取材とは別日ですが今年は上の息子の七五三ということで、こちらの拝殿に初めて家族みんなで入らせていただきました。

中は撮影NGのため写真には残せませんでしたが、歴史を感じる建物ながらもピシッときれいに保たれており、威厳のある雰囲気が漂っていました。

ひと通りご祈祷を受けたあと、祝詞をあげてくださった神主さんに写真撮影をお願いすると快く引き受けてくださり、拝殿を背に写真を撮っていただくことができました。

5歳の息子にはお土産が入った手さげ袋をいただき、お守りや千歳飴のほか、お菓子や自由帳、神様にまつわるクイズや迷路などが冊子になったものなどが入っており、ルンルンとご機嫌で帰りました。

こちらの氷川神社の社務所にいらっしゃる方々はいつもにこやかで子どもにも親切にしてくださるので、ほっと心が和みます。

そばにある小さな稲荷神社に先人たちの姿を思う

拝殿の隣には、稲荷神社も設けられています。

こちらは氷川神社のあとに設置されたもののようで、忍田稲荷大明神(保食神(うけもちのかみ))がまつられています。

保食神は、五穀豊穣の神様で、農業や漁業、開運などのご利益があるそうです。
なぜこちらに勧請されたのかな?と疑問に思い調べてみましたが、明治前期の品川区域は江戸時代から続く農村だったそうです。
目黒川の流域には田んぼが広がり、その他の場所では畑が広がっていたのだとか。

過去の記録から先進諸国の農業技術の導入をする中で、なかなか上手く育たず収穫ができなかったり害虫に悩まされたりなどさまざまな苦労があったようでした。

そのためにこちらに設けられたのかどうかは不明ですが、この地域の歴史に触れ、先人たちの姿に思いを馳せるのでした。

食べるものに苦労せず、過ごせていることに感謝ですね。

みなさんも、お近くに来られた際にはぜひ氷川神社へお参りに行かれてみてはいかがでしょうか。
秋晴れの参道をのんびり歩けば、それだけでも心がスッと整い、良い一日をスタートできるのではないでしょうか。

氷川神社
住所:東京都品川区西五反田5-6-3
アクセス:東急目黒線「不動前駅」徒歩約3分
電話:03-3491-6863

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。