西小山駅のロータリーから南へ歩き、小山八幡神社のほうへ向かっていくと、ゆるい坂道をのぼるようになります。その途中で、住宅の間に隠れるように見えてくるのが「江戸見坂公園」です。
このあたりは高台なので、吹いてくる風が気持ちいい!公園の中にも風が通り抜けていきます。
木陰の公園で遊べる
公園を見渡してまず目に入るのは、2本のサクラの大木です。どちらも堂々と枝を広げていて、この時期は蒼い葉が風にそよいでいます。
さらに、敷地の西と南と北を見れば、ヤマモモやナンキンハゼなどの木々が植えられています。
つまり、小さな公園は、三方がぐるりと木で囲まれている格好です。そのため、遊び場が木陰に包まれることになるのです。5月のお昼すぎでも、カンカン照りに困ることはありません。
たとえば取材時にいらしたのは、木の下で大縄跳びをする親子の方。「100回を目指そう!」と続けて挑戦していらっしゃいました。
このように涼しくて穴場のような公園は、外側に陽気なモザイク模様の装飾がほどこされています。その縁石の上で、花だけが暑い日差しに揺れています。
新しい遊具が人気
全体に手入れが行き届いている江戸見坂公園ですが、遊具もきれいなものが揃っています。
広場の奥にある複合遊具は、2021年に改修されたばかりの新品です。
公園へやってきた子どもは、一目散にここへ走っていくことに。やはり日陰なので遊びやすいようですよ。
それから、白ウサギと茶色いウマのスプリング遊具もあります。
こちらでは小さな子も遊べますね。
また、いちばん大きなサクラの根本は、敷地の砂が溜まっています。ここで砂遊びできることは、子どもたちが知っている秘密です。そばには大きな水飲み場があるので、手や足や顔もじゃぶじゃぶ洗えますよ。
さらに、公園の中にはトイレもあり安心できます。
休めるベンチがうれしい
砂遊びしたかと思えば、すべり台を目指してダッシュする…。そんな元気な子どもを見守るには、公園を見渡せる休憩コーナーが重宝します。
ベンチの上に日除けはありませんが、それでも大丈夫。ちょうどサクラの影の中に入っているのです。
こぢんまりとした公園は静かで、ベンチに座れば風がそよそよと当たります。
とても気持ちいいので、たまに犬の散歩中の人が休憩のために立ち寄ることも。そんなときは、人も犬もみんな一緒にうとうとしたりします。
数々の公園に休憩コーナーはありますが、この木陰は本当にほっとできます。ときには子どもと関係なく、一人ベンチに座わり、落ち着いた時間を過ごすのもいいものですよ。
緑豊かな「田園都市」の公園
江戸見坂公園のあたりは、東急電鉄の発起人である渋沢栄一氏が、職場に近くて自然に囲まれる「田園都市」として整えた住宅地です。そんな理想的な土地柄だからこそ、公園の中に安全と緑の豊かさを感じられるのかもしれません。
サクラの横には、いつでもスケジュールを確認できるように時計がとりつけられています。晴れた日に背の高い文字盤を見上げれば、青空をバックにした木々の葉が見えるでしょう。
ぜひお近くの際は、一度足を運んでみてください。
江戸見坂公園
住所:東京都品川区小山6-23-8
アクセス:東急目黒線西小山駅より徒歩5分