実は私、休日は必ずと言っていいほどカレーを食べるカレニスト。
しかしこの日はダラダラ過ごしてしまい、気がつけば午後2時に。
「ランチタイム、終わってるじゃん…あ!」
そうだそうだ。
救いの手を差しのべてくれるカレー屋さんを思い出しました。
急いで出かける支度をし、救世主である「CHIISAKATTA ONNA(小さかった女)」の元へ向かいます。
ハマる人が続出中!街中にすらりと馴染む名店
お店の場所は、武蔵小山駅と西小山駅の間。
二つの駅をつなぐ坂道の途中に現れます。
普段から行列ができていることも多く、その評判は数々のメディアに取り上げられるほど!
玄関口にはこれまで掲載された雑誌がどっさり。
“モデル界きってのカレー好き”といわれている村田倫子さんの書籍「村田倫子のカレーびいき」では、なんと表紙に採用されています!
地元の人だけでなく全国のカレーラバーを魅了する、お店の人気っぷりが伺えます。
のんびり過ごせる居心地のいいカフェ空間
(※写真は閉店後に撮影したものです)
店内は、カウンター席が4席とテーブル席が8席の広さ。
黙々とカレーと向き合うおひとり様から、談笑しているお友達同士やご夫婦まで、和やかな雰囲気です。
木目調の明るい空間には、アンティークテイストなインテリアがちらほらと。
褐色の電子ピアノが存在感を放ちます。
ゆったりとした音楽が流れており、落ち着いたランチタイムを過ごすのにぴったりのお店です。
お好みでカスタマイズできるランチセット
さっそく席に着きメニューを選びます!
と思いきや、この日は悩む余地なし。
普段はポークカレーやフィッシュカレーもあるのですが、売り切れていたのでチキンカレーとキーマカレーのあいがけ一択でした(笑)
お目当てがある方はお早めの訪問がおすすめです。
ライスの量は150gから400gまで、自分のお腹と相談しながら調節することができます。
トッピングは、「スパイスたまご」「チーズ」「パクチー」の三種類。
せっかくなので私は全部追加しちゃいました!
ドリンクはお茶やコーヒー、ラッシーなど、いかにもカレーに合いそうなラインナップです。
昼間からビールを呑めてしまうのもうれしいですね。
この日はウーロン茶を選びましたが、メニュー表に★のついたブレンドコーヒーがおすすめ。
近所のコーヒー専門店「compass cofee」で、特別に焙煎された豆を使ってます。
「compass cofee」のオーナーさんが、ここのカレーに惚れ込んだことをきっかけにコラボされたんだとか!
カレーの辛味を打ち消して旨味だけを残してくれる、魔法のような作用があるそうです。
こだわりの一杯とカレーが生み出すマリアージュを、ぜひお試しください。
カレーセットの全貌|チキンスープ編
注文するやいなや、ドリンクと共にあたたかいスープが運ばれてきます。
いたってシンプルな見た目をしていますが、これがあなどれないんです!
塩味の効いたスープに鶏の旨みが染み渡っていて、ほっこり癒される一品。
お肉はしっとり柔らかく、口の中でほどけていきます。
カレーの前菜としても、箸休めとしても楽しみ方は人それぞれ♪
さて、優しいスープで胃をととのえたところで、いよいよ主役のお出ましです。
カレーセットの全貌|カレー編
茶・黄・緑の色彩が調和していて、なんともアーティスティックなワンプレート!
中央にはキーマカレーが陣を取り、とろとろのチーズで覆いつくされたてっぺんには卵黄とシシトウが鎮座しています。
その周りをチキンカレーが取り囲み、色鮮やかな付け合せが並びます。
ため息が出そうなほど美しい見た目に、胸を高鳴らせながらいただきます!
まずはキーマカレーから。
ごはんの山をそーっと切り分け、一口ぱくり。
粗挽き肉の食感とスパイスの旨みが、口いっぱいに広がります…!
スパイスを効かせつつもマイルドな味わいに仕上げられており、卵黄を絡めることで濃厚さを増していきます。
全体的に辛さは控えめで、絶妙なスパイス感と豊かなコクをじっくり楽しめるキーマカレーは、スパイスカレー初心者の方にもおすすめです。
お次はチキンカレー。
こちらはがっつりスパイシー!
ほのかな甘みと酸味がサラリとやってきたあと、ジワジワ辛さが追いかけてきます。
複雑な味わいがまとまっていて、凝縮されたスパイスがそれぞれの存在感を発揮していくようです。
ゴロゴロと入った鶏肉は食べ応えがあり、もぐもぐ食べられちゃいます。
カレーセットの全貌|副菜編
チキンカレーの方は辛さがしっかりしているので、小休憩にキャベツのアチャール(インドの漬物)を挟みます。
こちらはなんと、うれしいことに食べ放題!
シャキシャキ食感の甘酸っぱいキャベツは、カレーの辛さを和らげてくれるだけでなく、ごはんにとても合います。
そのやみつき具合は、何度フタを開け閉めしたかわからなくなるほど!ライス泥棒と命名したいくらいです。
さあ、ふんだんに盛り付けられたトッピングを組み合わせて、どんどん食べ進めていきます。
パクチーはこんもりと添えられており、ファンにとってはたまらないボリューム感!エスニックな風味が加わり、スプーンを持つ手に拍車がかかります。
スパイス玉子の方はというと、絶妙な火入れ加減でしっとりした食感。一口で食べるにはもったいないので、ほぐしながらいただきます。
玉ねぎのアチャールはシャキシャキとみずみずしく、フライドオニオンのザクザクした食感はアクセントとして抜群です!
食べていくうちに二種のカレーが混ざり合い、いっそう深い味に変化していくのもまた一興。
アップデートしていく一皿は最後まで飽きることがなく、ペロリと平らげてしまいました。
オーナーさんが打ち明けてくれたお店のヒミツ
ごちそうさまをする頃には、店内は私一人だけに。
すると、後片付けをしていたオーナーさんが手を止めて、お店の裏話を聞かせてくださったんです!
その内容がおもしろかったので、みなさんにも共有しますね。
ここCHIISAKATTA ONNAは、元々お好み焼き屋さんだった場所を改装して作られたそう。
壁の塗装から家具まで、すべてがオーナーさんの手作りなんです。
テーブルをよく見ると、その名残を発見できます。
気付かぬうちに、お好み焼きテーブルでカレーを食べていたなんてびっくりです(笑)
イスの座面は、服やカーテンの布を張り替えてあります。
「お客さんたちは、わたしの着古したTシャツの上に座ってるんです(笑)」とおちゃめな表情。
まさかの事実にこちらも不思議な気分です…!
カウンター席の棚には、オーナーさんの趣味がぎっしり詰まっています。
本やアート、昔ながらのおもちゃなど、目を引くものばかり。知恵の輪がお好きなんだとか。
このお店のあたたかい雰囲気は、オーナーさんが趣向を凝らして作られたからこそのもの。
そんな風に感じ、ますますファンになってしまいました!
お寝坊さんでもご安心!とびっきりのカレーをご賞味あれ♪
営業時間は、11時30分〜15時。
閉店ギリギリの訪問もあたたかく迎えてくれるので、ちょっと遅めのランチにもおすすめです!
たくさんの人に愛される、ここでしか食べられないカレーをぜひご堪能ください。
CHIISAKATTA ONNA(小さかった女)
住所:東京都品川区小山5-25-14
アクセス:東急目黒線「武蔵小山駅」から徒歩10分
東急目黒線「西小山駅」から徒歩2分
TEL:03-6887-2292
営業時間:11:30-15:00
17:00-21:00
※現在は昼のみ営業
定休日:月曜日
公式 Twitter:URL「https://mobile.twitter.com/chiisakattaonna」