頑張った時のごほうびに高級テイクアウトを。武蔵小山の「いちはら亭」

誕生日や卒業など特別なときもそうですが、たとえば、頑張ったな!というときなどもちょっと“いいご飯”が食べたくなりませんか?洋食煮込専門のキッチン「いちはら亭」は、テイクアウトで幸せな瞬間を叶えてくれます。

元気で頼もしくて、優しい。住宅街のキッチン

家でつくれない食事を出すのがいちはら亭。地元の人とじっくり関わりたいとシェフがおっしゃるとおり、お店があるのは中央体育館へ続く道の真ん中です。周りに商店がない中で赤い屋根が元気そうです。

驚くべきは、お店のホスピタリティです。「一人ひとりのお客様を大切にしたいので」とシェフ。でも、テイクアウトだとお客さんはお店に数分しかいないはずなのに、いいのかしらと感じるくらい思いやりがあふれているのです。

すぐできるものと少し待つものに分けておすすめを教えてもらえますし、できあがりを待つ間は、無料のコーヒーと自家製ポップコーンが用意されています。

さらに、コーヒーが苦手な人のために、カフェインレスのフルーツティーや玄米茶も揃えてある丁寧さです。

現在42歳のシェフは、和食を経験してからイタリアで料理を提供し、帰国後に芸能界や企業のパーティーなどへケータリングサービスを展開した実力者。そんなシェフが、ここ数年の社会の変化をきっかけに、個人向けにテイクアウト店としてオープンしたのがいちはら亭なのです。

キッチンで手づくりするお店のポリシーは、「手間を惜しまない」「旬を大切にする」「素材の色彩を大切にする」の3つだそう。なるほど配慮は細かいし、味も安心できるという頼れる存在です。

手間をかけたおいしさ&プライベート感がたまらない

実際のところ、やっぱりすべて自分で料理を手作りするのは骨が折れます。

だからこそ、いちはら亭が提供するのは、手間をかけたおいしさなんです。
冷凍品や既製品、化学調味料は使いません。
デミグラスソースは、白砂糖でなく完熟の黒バナナで甘くしています。

記念日などのケータリングに応えるときも、リクエストに応じて、たとえば、お年寄りが多いなら食べやすいようにアレンジして手間をかけます。

“いいご飯”が欲しいといっても、食べ手の個人的な状況は違います。そこをくみ 取ろうとするシェフの姿は、プライベートシェフに近いのかもしれません。

型通りの料理を大量提供する企業とは、正反対のようです。

ちなみに、お客さんはなぜかワンコ連れが多いのです。林試の森公園で散歩してから寄る人もいるようです。

そんな普段から買いに来る人は、コーヒーを飲んで待っていても特にはしゃいだりしません。でもきっと、いちはら亭の“違い”をよくわかっているのでしょう。

シェフメイクの味を堪能する

シェフが心からつくる一皿は、ワオッというしかけがいくつもあるのが魅力です。

こちらの写真は、人気の「オムライスビーフシチューソース」。
一口食べると、自慢のデミグラソースは甘くて、オムライスと合わせて食べるとうっとりするおいしさ。そのうちにスパイスが追撃するから、おいしくて油断できません。

ふんわり絡みつく卵は、エサと水にこだわった「うねめもみじたまご」を使用。お店の近くに都内で唯一のその卵の自動販売機があり、わざわざ車で買いに来る人もいるほどなんだとか。

もうひとつの人気商品「週替わり弁当」は、毎週火曜日の夜に、お店のインスタグラムや店頭でメニューが発表されるのですが、今回はラッキーなことに購入できました!

実はこの「週替わり弁当」は、作業工程が多いことから1日15食しかつくれない限定品なんです。開店前に整理券が配られるとはいえ、いちはら亭のサブスク会員さんも購入するため、たいていは開店直後に売り切れてしまうのです。

この週のお弁当は「奈良漬タルタルで食べるロースカツ弁当」です。
揚げ物のロースカツもエビフライもちょうといい大きさで、ずっしり感があるおいしさ。そうかと思えば、飴色玉葱のオムレツが甘くてふわふわで、小松菜肉巻きの照り焼きを食べると歯応えが楽しめます。

一つひとつ違う味が、全部で10品ほど詰まっていたのですが、おいしい!と連呼しながら夢中で食べてしまいました。また、お弁当の包みを裏返すと、お品書が読めますよ。

さらにもうひとつ、別の日に食べた「チキンオーバーライス」もご紹介しましょう。1日中スパイスでマリネされたローストチキンがたっぷり。添えた紫キャベツのマリネも、ヨーグルトソースも、自家製だからこそ豊かさを感じます。

おまけに、チキンダブルやレタス増しといった4種類のトッピングで、味わいを変えることが可能です。上にかけるソースも、オリジナルソース、シビ辛スパイシーソース、ボロネーゼソースの3つから選べ、とにかくアズ・ユー・ライクの食べ方ができるのがうれしいです。ぜひ、お好みのスタイルで食べてみてくださいね。

できたてアツアツが語ること

オーダー品を受け取るときはいつも、「あったかいうちに食べてください」と言われます。そのたびに、“できたて”の豊かさを忘れた自分に気づきます。

できた瞬間のいい匂い。
今だ、という歯応え。柔らかさ。
おいしいものが、ただおいしいこと。
こういう旨さは、レンジでチンでは味わえません。

手間をかけて“できたて”を届けてくれる「いちはら亭」。

もっと普段から、アツアツなご飯を食べて幸せでいたい。そんな心が芽生えるような、ステキなお店です。

洋風煮込専門 キッチンいちはら亭
住所:本店/東京都目黒区目黒本町5-14-7 M-BLD 1階
   サテライト販売ブース/東京都品川区小山3-2-9 武蔵小山駅西口りそな銀行横
アクセス:本店/東急目黒線武蔵小山駅から徒歩約6分
営業時間:
水・木・金・土/ランチ11:00-13:30、ディナー17:00-20:00
日/ランチ12:00-13:30、ディナー17:00-19:30
※日曜日は、11:00よりサテライト販売ブースにて週替わり弁当を販売します。(売り切れ次第終了)
※週替わり弁当を3個以上購入する場合は、予約が可能です。
※月額会員サブスクの申し込みは、インスタグラムまたは店頭QRコードにて。
*インスタグラム:https://www.instagram.com/ichihara_tei39/
電話番号:090-6456-5539 
定休日:月・火

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。