パンとケーキで大人を魅了する西小山の「ENTIER」

エリア＆駅	東京都目黒区原町東急目黒線西小山駅
カテゴリー	ショッピングベーカリー

西小山駅から伸びる「にこま商店街」。親しみやすく、今も残る下町の面影が魅力のこの商店街に、ひときわ目立つパン屋さんあります。駅から徒歩で2分ほど、今日ご紹介する「ENTIER（アンティエ）」です。

パン屋でもあり、ケーキ屋でもある

コンクリート打ちっぱなしの壁面に、入口は全面ガラス張りのモスグリーンの格子が特徴的な、スタイリッシュな建物です。ステキな佇まいのお店ですよね。
解放されている扉から、パンのいい香りが漂ってきます。通りを歩いていると、この香りに思わず足を止めてしまいます。

入口にはお店の営業日や曜日限定のパンの情報など、お店からのお知らせが掲示されています。黒板とリースがまたシックです。

店内に入るとさっそく、ずらっと並んだパンたちが！カウンターにお行儀よく並ぶたくさんのパン…わくわくしますね！特にこの並べ方が、個人的にとても好きです。

パンの向こうにはなんと、ショーケースが！中には色とりどりのケーキがあります。とってもおいしそうですね。

そう、こちらのお店はパン屋だけではなく、ケーキ屋でもあるんです。
確かに、お店の名前も「PATISSRIE BOULANGERIE（パティスリーブーランジェリー）」とあります。PATISSRIEとは、お菓子を扱っているお店のこと。そしてBOULANGERIEとは、フランス語でパン屋という意味です。

お店の方に伺ってみると、フランスではこれが普通だそう！日本では別々な店として分かれていますが、フランスではパン屋とケーキ屋は似たものとして線引きが曖昧だそうです。文化の違いって、面白いですね。

パンとケーキが並んでいる後ろには、ラスクやクッキー、マドレーヌのような焼き菓子もたくさん！

ギフトにも対応しているそうですので、ちょっとした贈り物や手土産にピッタリですね。

中でも興味を惹かれたのが、ジャム。パン屋でジャムを扱っていることが意外と少ないので、気になりました。味も、定番のものもあれば珍しいものもあり、どれも試したくなりますね。見た目もおしゃれで、サイズも程よく使い勝手が良さそうです。

そして一番奥は、厨房です。ガラス張りになっているので、パティシエやシェフのお仕事をチラッと覗くことができます！

今回タイミングよく、ケーキ作りを見せていただきました。ちょうどケーキを切り分けているところだったのですが、パティシエさんの集中力がものすごく、ガラス越しでも緊張感がありました。こんな間近でプロの技を見られるなんて、めったにないですよね。

その道を究めた職人と職人

ケーキを切り分けていた方が、ENTIERのパティシエ兼オーナーの柴田雅章さんです。柴田さんは、メゾンカイザーという有名なお店を経て、セバスチャン・ブイエでシェフを務められていた経験豊富な方なんです。

またパンを作っているのは、フランス人のムノ・ローランさん。少し前まで、武蔵小山の駅近くにお店を開いていたシェフです。ローランさんのお店は、フランスらしい堅いパンが武蔵小山で買えると、地元では有名でした。
スイーツを究めた職人と、パンを究めた職人。ENTIERは、そんなお二人が一緒に開いたお店なんです。