私たちの生活から切っても切り離せない「お風呂」。まったり湯船に浸かって一日の疲れを癒す時間は、何にも代えがたい至福のひとときです。
そんなお風呂の時間を、いつもより‘‘ちょっと特別’’に過ごすなら、銭湯に足を運んでみてはいかがでしょう。
今回ご紹介するのは、楽しい仕掛けで人気を集める西小山の銭湯「東京浴場」です。
廃業のピンチを乗り越えたリノベーション銭湯
西小山駅から徒歩1分。
駅前の商店街を抜けると、すぐに姿を現します。
かわいらしいイラストが特徴的で、「ほんとうに銭湯?」と疑ってしまうほどポップな外観。
そんな見た目とは裏腹に、創業は1928年と歴史ある同店。
実は、2019年に廃業寸前だったところをリニューアルし、翌年の2020年、今の姿に生まれ変わりました。
リニューアル後は斬新なアイデアを次々と形にし、ちょっと個性的な銭湯として街のみんなを呼び寄せています。
この日は大晦日でしたが、店頭にはきらびやかなクリスマスツリーが!(笑)
そしてなぜか、「焼きいも」と「じゃがバター」を販売しています。
銭湯らしからぬ、ユニークなお出迎えにワクワクしながらのれんをくぐります。
手ぶらで気軽に、ひとっ風呂
入浴料はうれしいワンコイン。
レンタルタオルはもちろん、メイク落としに洗顔料、歯ブラシやひげ剃りも販売しているので、手ぶらでも安心です。
番台さんにチケットを渡して、いざお風呂へ。
湯船の種類はぜんぶで4つ。
「ぬるい湯」、「あつい湯」、ジェットバス付きの「あつい湯」、そして水風呂があります。
ここでおすすめされているのが、熱いお湯と冷たい水に交互に浸かる入浴法。「温冷交代浴」というもので、血行の促進や自律神経の調整に効果的なんだとか。
ということで、私も挑戦!
まずはあつい湯に浸かります。熱すぎて入れない!なんてことはなく、心地いい熱さで、じんわりと体があたたまります。
5分ほど経ったら水風呂へ。こちらも冷たすぎず、ちょうどいい温度。ひんやりした水がほてった体に染みわたる〜!
このサイクルを繰り返すうちに、だんだんと体がポカポカしていきます。なんともいえない気持ちよさで、不思議と心もスッキリ。まさに‘‘極楽ここに極まれり’’です。
ちなみに、日によってはもの珍しいお風呂に出会えることも。
定期的にイベントを開催していて、12月は「ホットワイン風呂」に入れる日がありました。
ほかにも、「コーヒー風呂」や「ビール風呂」などの面白いお風呂や、菖蒲湯や柚子湯など、季節ならではのお風呂も楽しめます。
イベントはTwitterやInstagramでお知らせしてくれるので、気になる方はチェックしてみてください。
豊富なラインナップから、至福の一杯を
銭湯でのお楽しみといえば、湯あがりの一杯。
東京浴場では、定番のビン牛乳はもちろん…
生ビールやレモンサワー、クラフトビールにクリームソーダまであります!
(この日、クリームソーダは売り切れでした(泣))
ちょっとしたおつまみもあり、「一杯だけでは済まされないのでは…」と心配になるほどの充実ぶり。
そして、お子さまにもうれしい駄菓子がたくさん!
昔なつかしいパッケージは、思わず大人も手を出したくなります。
ちなみに、冒頭でご紹介した「焼きいも」と「じゃがバター」は店内でもいただけます。季節限定なので、お好きな方は冬のうちに駆けつけてください!
浸かって、飲んで、そのあとは…?
休憩スペースは床から天井まで、本棚がぎっしり!
ここではなんと、7000冊ものマンガが読み放題。
本棚の中には小部屋が設置されていて、くつろぎながら読み漁ることができます。
また、さまざまなジャンルの書籍がならぶ一角も。
その名も「フロナカ書店街」。約30センチ平方のスペースを月額4000円で貸し出していて、誰でも本屋さんを開くことができます。
ちらりと覗くと、みなさん思い思いの書籍を取りそろえているご様子。
個性あふれる本棚からは、お気に入りの一冊が見つかりそうです。
遊び心たっぷりの銭湯で、体も心もあっためて♪
あたたかいお風呂に入って、最高の一杯を飲んだら、マンガと本を読みふける。
お楽しみ満載の「東京浴場」へ、ぜひ足を運んでみてください。
体も心も元気になること、間違いなしですよ。
東京浴場
住所:東京都品川区小山6-7-2
アクセス:
東急目黒線「西小山駅」から徒歩1分
TEL:03-6421-5739
営業時間:
5:00-12:00
14:00-26:00
定休日:火曜日(祝日の場合、翌平日に振替休業)
参考URL:https://245tokyoyokujo.com