夏じゃなくたって!武蔵小山で絶品冷やし中華に出会える『中華料理 とき』

「冷やし中華はじめました」

夏の始まりを予感させ、なんだかワクワクするこのフレーズは、日本人なら誰もが聞いたことがあるでしょう。

そんな“夏の定番・冷やし中華”のイメージを真っ向からくつがえす町中華が、ここ武蔵小山にはあります。

お店の名前は「中華料理 とき」。
こちらの冷やし中華は、人気のあまり季節を問わない定番メニューになったそうな。

時は11月。 
肌寒くなってまいりましたが、季節外れの冷やし中華をご紹介します。

一見さんもいらっしゃい!アットホームな老舗店

武蔵小山の商店街を歩くこと7分。
出口が見えてきたあたりで右に曲がり、路地裏に入るとすぐに現れます。

中華料理屋さんらしい、朱色が特徴的な店構えです。

ピンクを基調とした店内には、カウンター席が5席と4人掛けのテーブル席が2卓。

明るく清潔感がありますが、なんと創業56年にもなる老舗店。

先代は銀座の名門中華料理店で修行を積み、この場所にお店を開きました。
現在は2代目の店主さんが後を継ぎ、息子さんと息子さんのご友人と三人で切り盛りしています。

昔から地域に根ざしてきただけあり、常連さんの笑い声が響きわたるアットホームな空間。
店員さんが、お客さんの赤ちゃんをあやす光景も見られます。

「え、なんだか一見客は入りづらそう…!」と思った方は、ご安心を。
私は武蔵小山歴二年目の若造ですが、実はすでに常連認定を受けています(笑)

どんなお客さんもあたたかく迎えてくれるので、すぐに溶け込めますよ。

定食からおつまみまで、なんでもござれの町中華

メニューを開くと、定番の中華料理がずらり。

一品料理・点心・麺類・ごはん類など選び放題です。

おつまみやお酒も豊富に揃っているので、ちょい呑みにも持ってこいです!

日替わり定食は、おしんこ・お味噌汁・小付け・漬物がついてきて、税込880円。リーズナブルで満足感のある食事がいただけます。

日替わりの内容はInstagramでお知らせしてくれるので、気になる方はチェックしてみてください。

さて、今回の目的である「冷やし中華」のメニューはというと…

「五目」「えび」「かに」の三種類に加えて、ぜいたくな「全部のせ」まで!

魅力的な顔ぶれに目移りしてしまいますが、個人的にイチオシの「えび冷やし中華」を注文。
冷やし中華のトッピングとしては珍しい、エビの唐揚げが絶品なんです。

ちなみに、ゴマだれに変更もできます。ゴマ好きな方はぜひ。

店員さんと常連さんの会話に耳をそば立てながら待っていると、なにやら気になる情報が。

箸袋をひっくり返してみると…

えーーーーっ!
足繁く通っていたのに、まったく気がつきませんでした…

たしかに、冷やし中華がプリントされたTシャツが額縁にいれられて飾ってあります。

手に入れたツワモノさんが既に一名いらっしゃるそう。うらやましい〜!

冷やし中華とご対面。お味はいかに…?

よし、あのTシャツを絶対にゲットしよう…!
メラメラと野望を燃やしながら待つこと5分。

えび冷やし中華のお目見えです。

錦糸卵、きゅうり、チャーシュー、カニカマ、紅生姜、「これぞ冷やし中華!」な具材がてんこ盛り。
それぞれ住み分けはされておらず、一緒くたになって積み上がります。

王道のルックスと一線を画すのは、今回の主役であるエビの唐揚げ×8。ひとつひとつが大ぶりで、お皿を取り囲むさまはお花のよう。
“ワイルドだけどキュート”、そんなギャップあるビジュアルにときめきながらいただきます!

具材の山をかき分け、まずは麺をひとすすり。
ちゅるんっと吸い込むと、口の中で心地いいコシを発揮します。
細いちぢれ麺はタレとよく絡みあい、すするごとにまろやかな甘さが広がります。

冷やし中華といえばお酢の主張が強いイメージですが、こちらの冷やし中華は酸味がひかえめ。日本人の舌になじむ、優しい味わいに仕上げられています。
酸っぱいのがお好みの方は、卓上にあるお酢でカスタマイズが可能です。

そして、お目当てのエビ。
サクッと衣をかじると、中からプリプリのエビが登場。はじけるような食感と同時に、エビの旨みがジュワ〜っと染み出します…!

大ぶりでジューシーな揚げ物も、冷やし中華と一緒ならまったく重たくなりません。食べごたえは抜群で、ヒョイヒョイと口に運んでしまいます。

そのまま食べるのはもちろん、タレにつけてもまたおいしい。瞬間冷却されたクタクタの衣と、熱々のエビのコンビネーションがたまりません。

盛りだくさんの具材は、麺がおのずと絡めとってくれるので、まんべんなく食べ進めることができます。

豊かな食感が急速にのどを駆け抜け、あっという間に完食。
終始夢中になり、軽やかにすすれる一皿でした。

思いもよらず、お店の顔になった「えび中」

店主いわく、「お店の看板メニューはラーメンのつもりだった」そう。

しかし、数々のお客さんから「ときと言えばえび中(注:えび冷やし中華の略称)だよね!」という声をいただき、ギャップに驚いたらしいです(笑)

ラーメンもぜひ食べてみたいです!
と言いつつ、私はやっぱりこれからも冷やし中華を頼んでしまいそう。

作り手もびっくりの人気を博し、「期間限定」の文言が打ち消された冷やし中華。

みなさんも、一度ひとすすりしてみてはいかがでしょうか。

中華料理 とき
住所:東京都品川区荏原3-6-8 家富ビル
アクセス:東急目黒線「武蔵小山駅」から徒歩7分
TEL:03-3783-7957
営業時間:11:00-15:00
     17:00-21:00
      ※現在は昼のみ営業
定休日:火曜日 水曜日
Instagram:@toki_musashikoyama

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。