ひとりの時間を楽しむ空間、武蔵小山「kenohi」

騒がしくなくて静かすぎない、「一人で心地良く過ごせるお店」って貴重ですよね。
武蔵小山にある「kenohi(ケノヒ)」さんは、「おひとりさまのための喫茶食堂」。基本的におひとりさま専用となっています。
初めて行ったときにすっかりお気に入りになってしまった、内緒にしたいおすすめスポットをご紹介します。

何して過ごす?自由に楽しむ穏やか空間

「kenohi」さんがあるのは、昔ながらのお店が並ぶ下町感の残る通り。多くの人でにぎわうパルム商店街とはガラッと雰囲気が異なります。

本を読む、勉強する、手紙を書く、考えごとをする、ぼーっと空想にふける。思い思いの過ごし方でおひとりさまの時間を楽しむための空間です。席や本棚には自由に読むことができる本も用意されています。

私はこのように記事を書いているわけですが、まず家だとなかなか集中できない。にぎやかなカフェも周りの声に気を取られがち。かと言って図書館くらい静かになってしまうとなんだか気が張ってしてしまう。

ここではお皿を洗う音、キーボードを打つ音、本のページをめくる音、程よい物音、心地よい音楽が流れていて、集中したいときにもぴったりです。
この都心で「穏やか」という言葉がこんなに似合うお店はなかなかないのではないでしょうか。大都会・東京にいることを忘れてしまいます。
(実は以前昼間に訪れたときは、あまりの心地よさにうとうとしてしまいました…)

リピーター多数!秘密はオーナーさんの温かさ

「kenohi」さんのオーナーさんは、このお店の雰囲気そのままのようなとても穏やかな方。話しかけにいく方も多く、常連さんが多いんだなあと思っていたら、このお店のお客さんはなんと約8割がリピーターさんだそう。

このお店にいるお客さんはこの空間が好きで、ここでの時間を楽しむために通われているようです。そんな方が集まってくるので、きっとお互いに快適な空間を壊さない配慮を自然にされているのでしょうね。

お店に貼られているメッセージやインスタグラムなどに綴られている言葉から、何よりも「空間を楽しんでもらう」ということを大切にされているように感じます。

心にも体にも優しいほっこりメニュー

とはいえ、もちろん食事やおやつも抜群においしいです。この日は夕食時に訪れたため、「定食」をいただきました。玄米ごはん、お味噌汁とその日ごとの気まぐれおかず。実家のごはんのような、ほっこり安心する味です。定食のお野菜は基本的に無農薬無化学肥料のものを使用するこだわりも。

一人暮らしだとなかなかこの品数を用意するのは難しいですし、どうしても食材も偏りがち。こういった体に優しい食事をできるお店が近くにあるとうれしいですよね。
その日のメニューは毎日お店のインスタグラムで紹介されています。

そして、実はこちらのコーヒーは以前ご紹介した「NOG COFFEE ROASTERS」さんで焙煎されたものを使用しているそうです。武蔵小山のお店のこういったつながりも温かいですね。

日常に少し疲れてしまったとき、ひとりでやりたいことがあるとき、おいしいごはんが食べたいとき、ぜひ訪れてみてください。

kenohi
住所:​​東京都品川目黒区目黒本町4-2-6 宝録堂ビル103
アクセス:東急目黒線「武蔵小山駅」徒歩8分
営業時間:10:00~21:00 ( L.O.20:30)
定休日:日・月・火曜日
※新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。訪問時は事前に店舗に確認ください。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。